(プロジェクト、マルチプルワーク:DIYアイロンプリント、オンラインストア上の通販品)
●展示場所/日時
東京都 貸し民家 [プライベイト] / 2022年8月20・21日
東京都 powderoom gallery / 2022年9月12・13・14日
コンセプチュアルな作品の新しい流通経路の模索として考案された、衣服などに貼ることを想定されたプリントシリーズ。
会場では作者のデザインしたA4サイズの図案を展示し、来場者が気に入ったものがあれば、アイロンで貼り付けられるDIYプリントに印刷し発売した。
(多くの作品は、そのコンセプトや購入者からの希望に応じて、展示会場に持ち込んだプリンターとノートPCにより、その場でデザインの一部を加筆・変更し販売した。)
※一部商品は下記サイトにて購入可能
★下記 各作品情報(展示の際の出力サイズはすべてA4サイズ)
※一部作品はゾーニングが難しいオンライン上の制限のため、加工をしています。
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シリーズタイトル「マリファナ」は
”一部の人しか知らない楽しみをこっそり売る”
というその売買の在り方からとりました。
大麻合法化や違法薬物の使用売買等への意見表明は基本的に意図していません。
また、これは或るタイプの「作品」というもののメタファーなのかもしれない。
基本的に作品は、作者の手にある間は変化の可能性(=生)に開かれたもので、(概念上、)「完成」すると不変=死となる。作者は作品を作るとき、多くの場合、変化/生成変化し作品と同一化するため、その場合、その作品の完成(誕生)は作者の死だと言える。
『中指』
左手の中指を切り落とした過去作『Fuck’n Beautiful world』に関して、「全てのことに中指を立てない=否定しない」といった解釈いただくことがしばしばあり、極論それは確かにそのつもりなのだけど、ただ、もっと通俗的なレベルでは、私も普通に一人の人間としてダメなことはダメだと否定した方がいい場合もあると考えている。
今回はそれを形にしたいと考え、多くの人と同じ一人の市民として中指のある右手の写真と、「当たり前性」を協調する意味で小学生の姪の書いた文字を組み合わせた。
※本作にはより着やすいように文字のないバージョン、イラスト調のバージョンもある。
『どうせ、全部忘れる』作者の子供の頃の写真。当時のことは何にも覚えていない。私たちはどうせ、全部忘れる。 少し前、古くからの友人に「オマエは子供の頃、もっとちょけてたよ。」と言われた。それまで割と子供時代はずっと退屈していたように思っていたが、言われてみると、確かに結構アホだった気がしてきた。今回のシリーズは基本的に思いついたものをかたっぱしから形にしていくことでアウトプットの数を増やすと共に、作家としての自分の殻を破る意図もあった。その初心を忘れないように、という意味もあり、ここに提示した。
”あいつもこいつも 目撃者なのに 社会の欺瞞に足を止めない。通りすがりだと言うのだろうか?Everybody!(Be cool! / 野猿)”