●概要:朝6時30分に国会議事堂前横断歩道上でラジオ体操をする人を集め、その記録を作る。
※前作「国会議事堂前でラジオ体操をする」のリアルタイム・ハードコアVer.。

【行為実施日時】
  2025年5月30日~2026年4月8日(不定期実施)/6時30分~
【行為実施会場】
   国会議事堂前交差点周辺

●記録映像:3分38秒

【詳細】
・国会議事堂正面の横断歩道上で、参加者がラジオ体操を行う。
・道交法に則り、ラジオ体操は歩行者信号が青の間しかできない。
・体操は朝6時30分からのNHKラジオ放送に合わせて行われ、その記録映像が撮影された。
・この営為は、記録映像をつなぎ合わせた「”ラジオ体操第一”の始めから終わりまでの一本の動画」ができるまで続いた。

※信号が青の間しか撮影できない/横断歩道の信号制御アルゴリズムにより撮影できるシーンが重なりがち/作者の他の作品や生活の都合 等の理由でこの営為は結果1年近く、19日間に分けて行われた。

※最終的に参加者はゼロ人だった。

※写真:国会議事堂正面の横断歩道上で、ラジオ放送を流しながら、どこにもいない参加者を撮影し続ける作者(画面右側)。


 前作は身近な人たちとの緩やかな協同が大きなテーマだったので、SNS上の公募に加え、友人との直接交渉やクローズドなLINEグループでも募集を行い、彼らが参加しやすい時間に行為と記録撮影を行いました。

 しかしその結果、実施時間帯は警察官による警備が厳しく、当初予定していた議事堂正面横断歩道上での実施は短い時間しか行うことができず、多くの時間は、他の議事堂が見える場所での行為実施となり、若干の心残りのある結果となってしまいました。

 この件に関して深く反省し、その失敗は全て、行為をラジオ体操放送のリアルタイムに行わなず、その聖性を損なったためであるとの結論に達しました。


下記変更点。

前回 今回
・実施時刻      昼頃実施6時30分※ラジオ体操放送時間帯
・参加者募集友人・知人に直接、或いはクローズドなSNSチャット上での参加要請作家SNS上での公募のみ
・体操用BGMテレビ体操録画映像ラジオ体操リアルタイム放送
・実施場所議事堂正面横断歩道/横断歩道前歩道/議事堂から約200M先の横断歩道上全て議事堂正面横断歩道上


結果的に「繰り返される、いつか訪れ得るかもしれない誰かを待ち続ける営為」は、より儀式的、寓話的になった。


また近年自分が中心的に取り組んできた「アクション(行為とその記録による芸術)」に関しても、結果的に下記のような個人的に新しいアプローチができたと思う。

自分で行為をして他者に記録してもらう(「Clear Line」)

自分で行為をして自分で記録する(「荻上チキは~」)

他者が行為をして自分が記録する(前作「ラジオ体操」)

”誰もいない”が行為をして自分が記録する(今作「ラジオ体操2」)